壊れ掛けのエコキュート。
複数業者で相見積もりして、国・地域・電力会社などで実施されている補助金制度・キャンペーンを調査・申請し、安くなった電気料金と自動お湯張りの便利アプリの使い方、交換後に見つかった施工トラブルの解決まで。
少しでも安く・便利で・安心してエコキュートを導入できるように参考にして頂ければと思います。
壊れかけのエコキュート
もう17年程お世話になってきた三菱製エコキュートですが、本体回路基板が故障したり、リモコンが故障したりと4回程修理を重ねてきたのですが、今度は保温機能が壊れてしまいました。
深夜焚き上げ機能をOFFにすることで騙し騙し使えてはいたのですが、電気代高騰で電気代への負担が気になってきました。
修理見積もりはしてませんが、過去の修理料金から最低でも2〜3万円は掛かると思います。
ここで改めて、我が家の電気料金の使用料を整理。
AiSEG等のHEMS機器は導入していないのですが、契約している電力会社のサービスで、家族構成やオール電化なのか、平日の在宅者数などの条件を入力すると、下記のようにどの家電の使用量が多いかシミュレーションしてくれます。(中部電力カテエネ)
この結果を見ると照明と空調と給湯で半分以上を占めているのが分かります。
家計簿と同じで少ないとこを減らすより大きなところから減らす方が効果が大きいです。
照明は全てLEDに交換したのでこれ以上削減することは難しいです。
エアコンは2年程前に交換したので多少省エネ化はできているはずで、しかも22度設定で暖まったら消しているのでこれ以上は下げられません。
そうなると残りはやはり給湯器。
10年以上経過した家電は消費電力が大きいとのことで交換検討しようと、家電量販店を覗いてみると50万円オーバーでとても捻出できる価格ではありません😭
キャンペーン発見で買い替えを決断!
そんな中、先日ご紹介した電力会社のキャンペーン(2万円)(※現在は終了)に加え、新たに県内のキャンペーン(3万円)(※現在は終了)を見つけて、両方申請すれば実質5万円の値下げが可能になるというチャンスなので、これを機に買い替えする事を決断しました。
以前から地域の補助金がないか何回か検索していたのですが、なかったので諦めていましたが、こまめにチェックしないと駄目ですね。
たまたま今回キャンペーン直後に検索して見つけられたのですが、応募期間が3ヶ月間でしかも数量限定で上限(数は不明)があるとのことで、この情報をこちらから取りに行かないと見つからないと言う状況で危なくこのチャンスを逃すとこでした。
キャンペーンを知った後に久しぶりに電車に乗ったら吊り下げ広告にこのキャンペーンがありました。
もしかすると地域の広報資料には載っていたのかも知れませんね。
以前も胃カメラの補助が広報に掲載されていたので、広報には目を通しておいた方がいいと思います。
常に情報収集の為にアンテナを張っておく事は重要です!
皆さんの地域や国でもキャンペーン実施されている可能性もあるので、一度だけではなく2ヶ月毎にチェックすることをオススメします。
2週間程前の情報ではまだ予算枠が余っているようですが、急に埋まる事も考えられるので直ぐ設置してくれる安い業者を探します。
現在の機種のスペック(仕様)確認
まずは今設置されているエコキュート本体(屋外)の品番を確認します。
品番を確認したらネットで検索すれば必要な情報であるタンク容量(370/460L)とフルオート/セミオート/給湯のみかどうかを調べます。
尚、灯油やガスや電気温水器からエコキュート置き換えの場合は、基礎設置からのやり直しで見積もり価格より大幅に増える可能性があるので予算は多めに見ておいた方がいいかも知れません。
我が家の場合、今まで370L(4人家族)で不足することはなかったのと、容量が大きいと当然本体価格が高くなるので前と同じ容量でいきます。
湯船に浸かるのは私だけなので価格の高い湧き上げ機能や保温機能があるフルオートは不要だったのですが、最近はフルオートが一般的なようです。
本体価格が高い上にセミオートからの切り替えだと穴を加工し直したり必要があると追加必要が数万円掛かるようです。
ちなみに注意点として、今回の2件のキャンペーンとも対応機種が決まっており、省エネ基準を満足したものでなければいけません。
詳細は各キャンペーンページを確認して貰えば分かりますが、自分で探すのが大変な場合は、見積もりするお店の方にお願いすれば調べてくれます。
今回交換に当たって欲しい機能が2点ありました。
一点目は、アプリで操作できること。
ここ数年はIoT(Internet of Things)と言って家電がインターネットに繋がるのが当たり前の時代になってきています。
ご飯食べた後ゆっくりしながら横になったままでアプリからタップするだけでお風呂を自動で入れたり、どの程度お湯を使ったか見ることができるのでガジェット好きの私好みの機能です。
注意すべき点は、専用無線アダプタが不要な機種である事(リモコンに内蔵タイプ)です。
古い機種や一部のメーカ機種では無線LAN機能が別売りの部品が必要な場合があるので要チェックです。
二点目は、シャワーの圧力が大きい高圧タイプです。
節水シャワーを使っているせいもあって、少しシャワーが弱くなっていたので高圧タイプであれば改善できるはず。
こちらは3万円程価格がUPするのですが、今後10〜20年使い続けることになるので、今回変更したい機能です。
現状の仕様把握と追加仕様が決まったところで、続いては相場価格のチェックです。
相場価格と購入時期の重要性
一般的に年末年始には数量限定で安い価格で売られるので、ネット上にある家電量販店の広告(※「地域 チラシ」で検索すれば、全国各地域の電子チラシをある程度見る事ができるので、広告目当てで新聞を取られている方は要チェックです)で相場のチェックから。
示し合わせたのかと思うくらい同じ機種で同じ価格のもあれば、価格差がある物もありました。
例えば、Panasonic製で全く同じ機種なのに、46.5万円、44万円、39.38万円と3社比べただけでも約6万円も差がありました。
この6万円差は大きいですよね。
ちなみに左から順番に、大型家電量販店J(Yだったかも?)、大型家電量販店E、地域のホームセンターK。
同じ機種ではないですが、年末年始の時期から少しでも外れてしまうと、50万円近くに値上げされていました。
なので買うなら年末年始がオススメです。
年間通して調べていないですが、おそらく年末年始のセールが一番安いのと、寒い時期なので壊れると困る時期ですし、壊れやすい時期でもあるかと思います。
壊れてからだと困るので、設置後10年を超えて故障が多い場合は少し早めに市場調査と補助金をチェックしつつ、年末年始を狙うのがベストです。
昨年から電子部品の入手性悪化でエコキュート自体の納期も全体的に遅延しているようで、在庫があれば1週間くらいで入手できますが、パナソニック製は注文してから2〜3ヶ月掛かっているようですし、しかも世界情勢や円安の影響もあって確認した2社で半年前の見積もり価格から全品2〜3万円も値上げされていました。
一度上がった価格の値下がりはほぼないでしょうから早い方が良いです。
古い在庫商品で数量3台限りとかはあるかも知れませんが、それを見つけるのは難しいと思います。
相見積もり
相場価格はだいたい掴めましたが、追加工事費用でも差があるとトータル価格で逆転する可能性もあるので、相見積もりは必須です。
参考に地元の工務店なども検索してみることにしました。
エコキュートで検索すると怪しそうなのが色々と出てくるのでなかなか見つけるのが難しいのでですが、1日中探していたらたまたま良さげな工務店を見つけました。
地元の工務店であればそうそう悪い事しないだろうと思うのと、施工例も数十件UPされており、他社より価格が安かったです。
ちなみに大型家電量販店では、他店で安い場合はできるだけ価格は合わせるとのことでしたので、相見積もりして店頭表示価格より下げられる可能性はあるので、相見積もりはやっておいて損はないです。
早速見積もり依頼ですが、SNSで見積もりできそうだったので、お風呂や現在のエコキュート設置場所の写真を送付しました。
数日後仮見積もりが届いたのですが、セミオートからフルオートへの変更による追加工事は高くても2〜3万円ほどで出来そうとの事だったのと最終的には現地調査が必要とのことで、正式に見積もりをお願いしました。
風呂場とリモコンとブレーカとエコキュートを確認してその場で見積もり書を貰ったのですが、工事費が安くできそうということとキリのいい数字に値下げという事で、パナソニック製が10年保証付で撤去・設置・工事全てコミコミ価格で39万円でした。
希望だった高圧タイプが3万円差だったのでそちらにしたかったのですが、納期3ヶ月とのことでキャンペーンが間に合わないので残念でしたが諦めました。
尚、無線LAN内蔵タイプの機器でアプリからの操作も可能です。
量販店の方の正式見積もりですが、正月明けてしばらく経ってからだったので、設置工事や見積もり予約が集中しているとのことで、週末の見積もりは2週間先と言われてしまいました。
キャンペーンの締め切り期限や定員数に限りもあり、ここで遅れてしまうと間に合わない可能性があるので、相見積もりするのはやめて地元の工務店に決めました。
ちなみにこちらで紹介した中日設備さんもかなり安く、写真を送るだけで見積もり可能で、ほぼ記載されている本体価格+15.3万円が見積もり価格です。
但し、県内の業者さんではなかったので片方のキャンペーンの条件を満足できないと思って断念しました。
中電の方は対象なので、気になる方は見積もりと合わせて対象かどうか問い合わせしてみてください。
設置
在庫はあるということで、次の週にすぐ設置して貰いました。
3時間程ということでしたが、何故か5時間近く掛かりました。
初めての追い焚き機能ですが、前のセミオートでは冬場だとすぐに浴槽の温度が下がってしまい、1〜2回は足し湯をしていたのですが今回のフルオートの場合、入っている間に人感センサーが5分置きに自動で追い焚きをしてくれるのでずっと暖かいまま。
これはいい機能ですね♪
新築時に保温機能付風呂桶(魔法瓶浴槽)を設置しておけば良かったと後悔しました。
これで電気代がどれだけ改善されるか楽しみです。
アプリで確認できるのは、エコキュートの機種によって若干異なるようですが我が家の場合は、以下の機能を使っています。
- タンクの残量確認、入室確認
リモコン本体でも当然見れるのですが、手元で見えるので便利です。 - 使った湯量が時間毎に見れるグラフ
どの時間にどれだけ使ったかが見える化できていいです。
これは意外だったのですが、前のリモコンでは全員使った後の湯量メモリが1/4残っていたので、1日の使用量は370L以下だとばかり思っていたのですが、この1週間を見る限り平均420Lも使っている事が判明しました。
てっきり夜中だけの沸き増しだけかと思っていたのですが、それだと湯量が不足するので気が付かない間に沸き増ししていたのでしょうか。
フルオートになってからは足し湯はしていないので、セミオート時はもっと多かったということになり、ちょっと驚きの発見でした。 - ソーラーチャージ
深夜料金が安いプランに入っているので、通常は深夜沸き増しをするのですが、昼間の太陽光発電を利用する機能がついています。(※チャージという呼び名ですが、蓄電池にチャージするわけではなく、昼間の電気を使うというだけで、太陽光発電と直接つなぐ工事もありません)
というのも、先日も書きましたが卒FIT前であれば売電した方がお得だったのですが、卒FIT後なので売電しても安いので、深夜料金で沸き増しするよりも、昼間の太陽光発電を売電せずに自分で消費して沸き増しした方がトータルで安くなるという機能です。
これはパナソニック製の太陽光パネルでなくてもOKで、AiSEGなどのHEMS専用機器も不要ということで、無線LANでインターネットに接続されていれば、天気予報アプリでお世話になっているウェザーニュース社の天気予報を利用(利用無料、登録も不要。天気アプリのインストールも不要)したECOでSDGsな機能です。
100%保証される機能ではないのですが、使ってみる価値はありそうです。 - ふろ自動
一番楽しみにしていた自動でお風呂にお湯張りをする機能です。
本体リモコンで操作できる機能ですし、お風呂の栓は自分で手動で閉めないといけないので完全全自動ではない(栓も自動で開閉できる風呂桶もあるようですね。そうなると最高ですが高いでしょうね。。。)のですが、ガジェット好きにはたまらない機能です。
お風呂がたまったこともスマホにプッシュ通知してくれますし、外出先からでも操作できるので、帰宅時間に合わせてボタンをタップしておけば、帰宅したらそのままお風呂に入る事も出来ちゃうのが最高です!
アプリの詳しい仕様は、こちらをご覧ください。
アプリのダウンロードはこちらです。
▼iOS版ダウンロード
https://apps.apple.com/jp/app/id1530129634
▼Android版ダウンロード
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.panasonic.DomesticHotWater&hl=ja
どうなるか楽しみの電気料金
そんなこんなでアプリを毎日見て、冷めないお風呂で1時間まったりできて満足していたのですが、新しい省エネ対応された機種の効果と、ソーラーチャージの効果を確認しようと今月の電気代を確認したのですが、「え、え、え、え、え、え、え、え、何、何、何、請求間違い?」と驚いてしまいました。
先月の電気料金が爆上がりしたと言う記事を書いたばかりですし、TVでは北海道や北陸地方で10万円超えたとかやってて驚いたのですが、我が家でも先月を更に上回る記録を叩き出していました。
雪国でもなければ大家族でもないのに何と4.4万円。
先月は約3万円で驚いていたのに、こんなにすぐに記録更新するなんて。
先月同様、昨年より電気使用量としては下がっているのですが、電気料金は逆に増えていました。
何が問題なのか見てみると、最近ニュースでよく聞く「燃料調整費」でした。
5円51銭/kWhということで約¥14,000も引かれていました。
使えば使うほどに増える仕組みです。
今後もまだどうなるか分からないので、何とか他にも節電案を検討しないといけないですね。
交換してからまだ1週間しか経っていないのと日々の電気消費量が一定ではないので、効果について微妙ではありますがぱっと見1割位は電気使用量は下がっているように見えます。
もっと大幅に下がると思っていましたが、そうでもないんでしょうか。
しばらく様子見です。
問題発生
ここまでいい事ばかり書きましたが、実はとある問題が発生しました。
ちょっと長くなったのとまだ問題が解決していないので今回はここまでとします。続きは解決してからご報告します。
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