【DIYできる】インターホン故障→修理成功! 買い替えだったら数万円コースが1000円以下

その他

届かない声

「ピンポ〜ン、宅急便です・・・・・・ピンポーン?」「は〜い」来客者の顔はモニター画面で見えてて、相手の声も聞こえるのですが、応答しても相手からの返事がありません。室内からの声が玄関子機側に聞こえてないみたいで、不在票を入れて帰ってしまいそうになるので、慌てて玄関まで走って追いかける始末。

親機で応答しても駄目で、ワイヤレス子機で応答しても駄目なので、室内側のマイクが壊れている訳でもなさそうです。ワイヤレス子機を玄関子機の前に持って行くとハウリング音が聞こえるので故障箇所は玄関子機のスピーカー系統みたいです。(ワイヤレス子機マイク→玄関子機スピーカ→ワイヤレス子機マイクの無限ループでハウリング発生)

交換して4年しか経ってないのに故障だなんて。前のは10年以上使っていましたが、今の物に交換するまでずっと元気でした。Amazonや楽天やYahooなどの宅配が多いのでインターホンが使えないのは不便なので新しいのを購入するしかなさそうです。

子機は割高

ググってみて驚いたのですが、親機やワイヤレス子機には液晶画面やワイヤレスなので高いのは理解できるのですが、玄関子機だけでも¥16,600もしています。なぜか親機と子機のセット品の方が安い(¥10,610)という訳の分からない価格設定になっていますが、一体どういうことなんでしょうね。

これであれば親子セットを購入して、子機だけ使って親機をフリマで売った方がいいですね。実際、子機だけフリマで中古品を買おうと思ったのですが、中古でも結構高く、しかも子機の出品は少なくなく、親機だけの販売が多いです。他の方もきっと同じように親子セットを購入して子機だけ使ってる気がします。
外に設置するので雨風や温度差がある過酷な環境なので故障し易いんでしょうね。

分解して故障原因を推察

買い替えを検討していたのですが、もしかして回路の故障じゃやくて、スピーカーだけの故障だとしたらスピーカー交換で安くできるかも! プラスドライバー1本で取り外しも分解も出来ますし、どうせ壊れてるなら捨てるしかないですからやってみる価値は十分あります。

玄関先で外すネジは3本です。子機下に小さいカバーがあるのでそれを指で持ち上げると隠れているネジが見えるのでこれを外します。

これで子機を壁から外せるので手前に引くと配線が見えるので、子機裏面の端子のネジ2本を緩めて、配線を外したら、短絡しないように曲げておくか絶縁テープを巻いておきます。

壁から子機を外してみると、裏面には蜘蛛の巣や埃が溜まっていましたが、子機本体を分解してみると、基板は錆びている部分もなく、配線が切れているなどの見た目の不具合はなさそうでした。

基板の奥にφ28mmの小さいスピーカがありましたが、これであんなに大きな音が出せるんですね。外して基板を持ち上げ、スピーカの端子部分(スピーカに接続されている黒と白のリード線部分)をテスターで測定してみると無限大Ω。Wow!断線ですね。これはスピーカ交換だけで治る可能性が高くなってきました!

故障箇所が回路側だったら直せませんが、スピーカ交換なら私でもできそうです。但し、この時点で回路側が問題ない保証はありません。

※家電製品であり、ハンダゴテを使う等、多少の専門知識がないと火傷や火事や火災につながる危険性もあるのでオススメしません。もし実施される場合は、ご自身の責任でお願いします。当方では責任を負い兼ねます。

代替えスピーカ発見

スピーカーの裏面には品番(L0AD02)が書かれているので、同じスピーカーがないかググってみるとすぐに見つかりました。使われていたのは「DAIN」という聞いたことないメーカでしたが、東京コーン製の互換品があるみたいですね。口コミを見てみると他にも同じような症状でインターホンのスピーカー交換されてる方がみえますね。

紹介されていたのは秋葉のパーツ屋さんですが、取引した事ないので登録は面倒ですし、送料掛かると嫌なので、Yahooで検索してみると送料込で980円で見つかりました(品番:S28G10K-15)。こちらの口コミにもまた同じ症状の方がみえました。この子機のスピーカ断線不具合&DIY修理、あるあるなのかも知れませんね。

土曜日に注文したのですが、次の日に到着しました。後で調べ直してみたのですが、Amazonでもよく似たスピーカがあったので、こちらであれば確実に送料無料(※Perime会員)ですね。しかも価格も安く、よく見たら2個セットじゃないですか!
早く直したいと思って焦って注文してしまい、相見積もりを忘れてました。大失敗。

スピーカ取り扱い時の注意点

封筒で届くので振動板が破れていないか心配でしたが、少し硬めの紙でちゃんと保護されていたので大丈夫でした。念の為、抵抗値を測定してみるとちゃんと8Ωありました。断線問題なし。

振動板とは前面の黒いシートの事で、これが前後に揺れることで音が鳴ります。オーディオは全然詳しくないですが、昔のスピーカ振動板は紙でできていて、コーン紙なんて呼ばれてたような覚えがあります。

この振動板にはボイスコイルといって細い動線がコイル状に巻いた状態で貼り付けされているのですが、このコイルが細いので断線し易いんです。なのでこの振動板を指で押さえたり、持ったりするのは厳禁で、金属フレームを持った方がいいです。

もう一つ注意点があって、スピーカの中には強力な磁石が入っています。なのでスピーカの近くにドライバーやネジのような金属があると何かの拍子に吸い寄せられてくっつく可能性があります。金属フレーム部分であれば問題ないですが、もし振動板側にくっついてしまうとボイスコイルや振動板自体に直接衝撃が加わるので、最悪の場合その時点で断線してしまったり、断線手前の状態で使用中に切れ易くなる可能性もあり得るので、スピーカの取り扱いには十分注意した方がいいです。まぁ1000円以下で購入できるので、再購入しても子機本体買い替えよりは安いですが。

スピーカ交換にはハンダゴテを使うのですが、毎度お世話になっている100均ダイソーにも500円で売っています。30Wとパワーが低いので、少しパワー不足の気もするのでもしかするとスピーカ部分のハンダが溶けない可能性もありますが、試したことがないので不明です。
心配な場合はホームセンターやAmazonで大きめのワット数の物を購入した方がいいかも知れません。Amazonのは60Wあってコテ台やピンセットがセットになっているので、他でも使うようであれば何かと便利かと思います。

スピーカ交換

スピーカのネジを外したのですが、スピーカは簡単には外れませんでした。リード戦を引っ張ると今度はリード戦側が断線する可能性があるので引っ張るのは厳禁です。細いマイナスドライバーを成形品とスピーカフレームの間に入れて、少し力を入れてテコの原理で持ち上げるようにすると外れました。

元々のスピーカの前面には防水シートが被されていたので外そうとしたのですが、経年劣化でスピーカと完全にくっついていて剥がす事ができませんでした。これがないとスピーカ自体が錆びたり、中に雨水が染み込んで基板などが錆びてしまう可能性もあるので、出来れば再利用した方が良いです。
(写真左が壊れたスピーカ、右が購入した代替品)

今から防水シートを入手するのも。。。と思ったら、サランラップでやられた方もいるようです。確かに電子レンジでも溶けないので熱には強そうですね。耐光性・耐候性はどうか不明ですが、ないよりはマシなはず。かなり大きめのサイズにカットして取り付けました。

ネジでスピーカを固定した後、邪魔にはならないかとは思ったのですが余分なサランラップはハサミでカットしておきました。後で思ったのですが、サランラップは熱には強いですが、薄すぎて加工・作業しにくいのでビニール袋の方が良かったのかも知れません。

スピーカ固定のネジを締めて基板を元に戻し、裏蓋をネジ締めして玄関の壁に戻します。先ほど外した配線2本を短絡しないように端子にネジ止めして、いよいよ動作テストです。

通話ボタンを押して、「アー、アー、マイクテスト、マイクテスト」 おー!!!ちゃんと聞こえますした! 駄目元で修理しましたが、1万円の支出が千円で解決できちゃいました。ラッキー!

最後に正面のスピーカ開口部から覗いてみたのですが、サランラップが波打ってました。ちゃんと引っ張ったつもりだったのですが甘かったようです。ただ音がビビったりするほどではなさそうです。後は耐久性がどの程度かですね。

写真を撮りながら手探りでやったので、2時間程掛かりましたが、1時間以内で出来ると思います。

再度注意しておきますが、DIY好きな方であれば簡単な作業ではありますが、一歩間違うと危険な状態にも成り兼ねないので、十分理解した上で、自己責任にてお願いします。

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