◼️引き戸にスマートロックをつける夢を実現!
「ひらけゴマ!」でお馴染み(?)のスマートロック「セサミ」ご存じですか?
私はこういう類のガジェットが大大大好物なので誰よりも早く試したかったのですが、残念なことに我が家は借家時代からず〜っと引き戸だったので、指をくわえて見てる事しかできませんでした。。。泣
Blog名にあるように「楽して便利な生活」を手に入れたい気持ちは常にあって、試行錯誤したところようやく引き戸の我が家でセサミを導入することに成功しました!!!
Blogを始める1作目としてご紹介させて頂きますので最後までお付き合い頂けると幸いです。
◼️これがキッカケでやる気スイッチON!
私の車は15年前の型式で、キーレスリモコンのボタン押してドアロックを解除し、鍵を回してエンジンをかける旧タイプ。
まだ現役バリバリで乗る気満々だったのですが、生活スタイルも変わって大きな車が必要なくなり、燃費や維持費を改善するため車を買い替えました。
初めてスマートキーで、ハンズフリーでのドア施開錠とスタートボタンでのエンジン始動・停止ができるようになり、今頃と思われるかも知れませんが、本当に楽で便利な機能に感動しています。
この車の乗り換えについても色々ご紹介したいことがあるのですが、長くなってしまうのでまた別の機会にしますね。
本題に戻りますが、スマートキーになってからは鍵を使うシーンが自宅玄関の施開錠だけになり、その為だけに鍵を出し入れするのがわずらわしく思うようになってきて、それがキッカケで何とか玄関の引き戸をスマートロック化できないかと私の「やる気スイッチ」が入ったわけです。
◼️最新市場調査
数年前にスマートロックが引き戸に対応してないのは確認済みですが技術は日進月歩。
どこかのメーカが対応してくれているのではと最新のスマートロック市場を調べて直してみましたが、未だ引き戸には対応しておらず。。。
マンションも開き戸ばかりで、オシャレな一軒家は洋式が多いので当然開き戸で、引き戸の需要は減っているのでしょうか。
そうは言ってもまだまだ昔ながらの日本家屋(=引き戸)は大量に存在してて、潜在的需要はそれなりにあると思うんですが。
⚫️実はある引き戸タイプ
引き戸タイプがないと書きましたがが、ないわけではないんです。
私が求めている条件と一致する仕様の商品がないだけです。
ドアや壁に穴を開けるという勇気のいるタイプや、価格面で条件を満足できていませんでした。
私が求める必須条件は下記の5点を満足できることでした。
・両面テープで簡単に取り付け可能
・価格は¥10,000以下
・スマホで操作可能
・防水対応
・故障時でも物理鍵で開けられる
参考に調査した引き戸対応のスマートロックをご紹介しておきます。
・ID-602Bhook
・デジタルドアロック
・ノアケル
・リモック (※現在リンク切れ)
⚫️ドア交換
ドアメーカからは引き戸用電気錠の純正品が出ていますが、ドア自体の交換や電気工事でウン十万コースとなってしまい条件に合いません。
開き戸に交換すれば解決するのですが、こちらも同様に交換・工事費が掛かるのでこちらも条件に合いません。
大手のYKKさんが、顔認証+引き戸自動ドアができるCMをやってますが、あれが理想系のドアですねが、約100万円と一般家庭ではとても導入できる金額ではなかったです。
⚫️サムターン式に交換
「引き戸タイプのサムターン」を見つけました!
ただ我が家のドアとはメーカが異なっていて取り付けできませんでした。
¥8,000程度(2022/7/12時点)なので、これが使えると条件が満足できたので残念です。
⚫️後付けサムターン
「後付けカマ錠」と思いましたが、ドアと壁側に穴空けが必要なのでNG。
⚫️DIY(Do It Yourself:自作)
こうなったら最終手段、自分でDIYするしかなさそうです。
簡単に回転運動をスライド運動に変換するものがないかググってみると、プラモデルで有名な「TAMIYAの工作シリーズ」が使えそう。
これを改造すればなんとかなるかとも思ったのですが、樹脂製なので強度的に少し不安がありましたし、固定方法などが思いつかず。。。
諦めきれず半日程検索していたところ、今回のコンセプトにぴったりの商品を発見しました〜!!!
「テレレテッテレェ〜、内鍵回転式ボルト〜」
(※以降、「救世鍵」と略します。略してないですが。。。)
1,000円程度でお手頃価格。(2022/7/12時点)
他にも似た救世鍵はありましたが1cm程度しかスライドしないので我が家の引き戸には使えなかったのですが、今回発見した救世鍵は少し特殊で全体のスライドする距離が通常タイプの2倍の約2cmあり、我が家の引き戸にピッタリ!
購入した救世鍵の動作を確認したのですが、今回求めていた機能を満足するものでした。
これで念願の「セサミ」を購入することができます。
◼️セサミって?
ここで改めてセサミについて軽くご紹介を。
初号機から他社より頭一つ、いや頭二つ抜けて安いのに、バージョンアップする度に性能UP、部品点数削減で故障率低下、部品減ったので更に値下げ、と素晴らしい企業努力。
社長のJermingさんは台湾出身なのですが日本語がお上手で、Appleのジョブズ氏のように自らセサミのプレゼンをされているのですがめっちゃお茶目です。
いかにも人が良さそうで一瞬でファンになってしまいました。
私が購入したセサミ4(最新はセサミ5)は¥4.980(※税・送料別)と他社の半分以下!(2022/7/12時点)
私がセサミを選んだ決定的な理由はこの価格です。
他社は軒並み1万円以上。
サブスク式でもないので初期投資だけで済みます。
電子部品の入手性の問題でWiFiモジュールが¥1,000値上げ中(※当時)ではありますが、それでも他社と比較するとこれまた格安の¥2,980(※税・送料別)(2022/7/12時点)
入手性が改善したら元の価格に戻すとのこと こういう姿勢凄いですね。
値段が戻ってから購入しようかとも思ったのですが、送料が都度¥980(2022/7/12時点)掛かるので今回セサミ本体と同時購入しました。
WiFiモジュールはなくても困らないでしょうけど、応答性も早くなるようですし、外出先でも施開錠状態が確認できるので何かと便利ではないかと思います。
他にも壁にある電灯のスイッチや、家電製品のスイッチを押してくれるSESAME bot、自転車用ロック解錠できるSESAME SYCLE2(セサミサイクル2)という商品も発売されています。
我が家では今のところ活用するシーンがないのですが、購入して使ってみたいです。(自転車通勤だったら絶対購入してました)
ただ、これで問題が全て解決したわけではありません。。。
◼️問題点
⚫️操作性
実は、救世鍵の単品動作の状態で少し硬いのです。
構造を確認していないのですが、恐らくギアを使っておらず金属部分の摩擦力が高いのが理由ではないかと思います。
一度バラして中身を見てみたいと思ったのですが、かなり固くて分解することができませんでした。
そもそも今から使うのに壊すわけにはいきませんし。
操作が硬いのはスマートロックに負荷が加わる(トルクが必要になり電池の減りが早くなる。樹脂部品が割れる等)ので余りよくありません。
救世鍵にシリコンスプレーを吹いてみたのですが、改善しませんでした。
1個しか購入していないので、もしかすると個体差で固いだけなのかも知れません。
この構造を自分で作る事ができるといいのですが、材料費・加工費・工数を考えたら今やる内容ではないので、もし救世鍵がダメだった場合に検討してみようかと思います。
⚫️ドアレバーとの固定方法
本来と違う使い方なので当たり前ですが、救世鍵のスライド部とドアのレバーを固定するものがありません。
スライド部はギリギリ2cm程で、穴を開けてネジで固定する程の余白もなく。
こういう時はDIYの助っ人である100均とホームセンターにLet’s Go〜!
残念ながら100均で良い部品は見つからなかったのですが、やり直しを想定して予備の強力両面テープを購入。
そして後ほどご紹介しますが、1個お目当ての商品も購入しました。
続いてホームセンターでは、こちらも最初からお目当てにしていたパネルフレーム用補強材(コの字型をしたフレーム)を発見。
※ドアのレバーの厚み・飛び出し量を測定して適したサイズを選択が必要です。
これが救世鍵に続く第二のカナメの部品で、ドアのレバーに引っ掛けるのに丁度良いのではないかと考えました。
3種類程サイズがあったのですが少し大きめのサイズをチョイス。
(隙間は滑り止め兼、固定兼、クッション替わりに強力両面テープを使用)
長さは100cm程あるのですが、実際に使うのは2cm程度なので水道のホースみたいに数cm単位で測り売りだといいのですが、1mでも1,000円以下だったので安かったです。(※通販だと長尺なので送料に注意)
念の為、直接固定する事も想定して超強力な接着剤も購入しましたが、結局使いませんでした。
⚫️そもそも引き戸側のロックも硬い
我が家の引き戸のドアロックは手動で操作しても少し硬いんです。(最初は普段使っていたドア取手付近にあるロック(戸先鍵)で試してみたのですが、あまりにも硬いのであきらめて、軽く操作できる中央のロック(引違鍵)にしました。次の問題の解決にも繋がります)
⚫️ドア開閉時の問題
可動するドア側にセサミをつけるとドアを閉める度に毎回セサミに衝撃(内部の回路やモーター等、固定用両面テープ)が加わるので、ドア中央にある引違戸の動かないの方に固定しておいた方が良い気がしました。
元々開き戸の場合はドア側に設置する前提の商品なので大きな問題にはならないとは思いますが、多くの開き戸は上部にゆっくりと閉まるドアクローザーが設置されているので「ドォ〜〜〜ン」と閉まらないことが寄与しているのではないかと思います。
それに引き換え引き戸の場合、最後まで手で閉めないと鍵が掛からない事が多いので、結構強めに勢いつけて閉める事が多いので、注意が必要かも知れません。
そもそも引き戸の取手付近に「セサミ」のような大きな突起物があるとドアが開けにくいという欠点も。
またドアは全開するので、勢いよく開けてしまうとセサミが反対側のドアに当たってしまって取れる、もしくは最悪の場合セサミが破損する可能性があります。
全開しないよう注意しててもつい勢いでやってしまうので、途中で止まるようにドアの内側にストッパー(ガラクタの中にあったCDチェンジャーを車に固定するようの樹脂があったので流用)が目につかないドア上部内側に超強力テープで固定しました。
⚫️救世鍵とフレーム補強財の固定方法
救世鍵のスライド部分にパネルフレーム用補強材を固定したいのですが、端から端まで2cmをフルでスライドするため固定するスペースがありません。
何か良い物がないかと工具箱を漁っていたら昔の車で使っていたステー(取付金具)を見つけ、これがいい感じで仕事をしてくれそうです♪
ステーと救世鍵の固定は、救世鍵のスライド部分とステー穴がたまたま一致していたので、ネジ・ナットで固定します。(詳細は後ほど写真付きで手順を記載してますのでご覧下さい)
今回使用したステーは「AMON S910」の表示がありましたが、エーモンのHPでは見つからなかったです。
購入したのは20年程前なので、販売終了している商品かも知れません。
参考までに実測したサイズは198*15*1(or 1.2mm?)位でした。
近いサイズはF216(198*15*1.2mm)ですが、使えるかは未確認です。
実はこのステーが第三のカナメの部品で、厚みや幅が大きいと救世鍵の隙間に入らないんです。
3本持っていたステーでこの1本だけが条件をクリアできました。
まさにシンデレラフィットなんです!
100均にも似たようなステーを見つけたのですが、厚みも幅も太かったです。
普通は太い方が強度があって都合が良いはずなのですが、今回の用途では使えそうにありませんでした。
◼️部品一覧
ようやくこれで主要部品は揃いました。
今回、購入・使用した部品を参考にご紹介しておきます。
私の場合、たまたま家にあった部品などを流用しているのでセサミ関連以外としては¥2,000以下で揃える事ができました。
いちから全部揃えるとしても、電動ドライバーを含めても1万円以下で可能です。
電動ドライバーは一家に1台あると何かと便利なので現在所有されていない場合は購入をオススメしますが、ホームセンターで時間当たり数百円でレンタルもされているのでそちらを利用するのもアリかと思います。
バッテリー式の方が可搬性に優れていますが、バッテリー切れの心配があったり、価格が高いです。AC100V品であれば電池切れの心配もなくトルクもあって、¥3,000程度と安価です。
USB充電できる小さいタイプが今一番欲しい道具の一つなのですが、今回アルミのパネルフレーム様補強財に穴を空ける際にトルクが不足するかも知れないので、穴開けが可能なトルク調整ができるタイプが良いかと思います。
新規購入したのは下記の通り。(2022/7/12時点)
①セサミ4+WiFiモジュール+送料: 4,980+2,980+980+税
②救世鍵: 1,000円程度
③パネルフレーム用補強材 : 500円程度
④強力両面テープ : 100円
⑤超強力接着剤 : 500円程度(結局こちらは使わず、ネジで固定しました。)
下記の部品・道具は手元にあった物で、購入するとした場合の参考価格も記載しておきますが、全てが必須部品ではないので、必要に応じて購入して下さい。
⑥ステー: 210円
⑦金属板 : ?円 (セサミとドアの間に入れて回転を補助する目的。1mm厚程度)
⑧塩ビ板 : 100円 (必要に応じて。段差解消用)
・ネジ類 : 100円
・NFCタグ : 650円(必要に応じて。1,000円/10枚。Edy等の使用済ICカード:0円)
・配線クリップ大 : 100円(※ステーのブレ防止及び浮き防止用。第四のカナメの部品)
・糸ノコ : 100円
・ヤスリ : 100円
・ペンチ : 100円
・釣り糸 : 100円(セサミ取り外しで両面テープを剥がす必要なければ不要)
・カッター : 100円
・はさみ : 100円
・プラスドライバー : 100円
・電動ドライバー: 5,000円程度
・アルコールスプレー : 100円程度(両面テープ貼付前の掃除用)
・ウェットティッシュ : 100円(両面テープ貼付前の掃除用)
・ドリル歯 : 100円
・電動ドライバー: 5,000円程度
・アルコールスプレー : 100円程度(両面テープ貼付前の掃除用)
・ウェットティッシュ : 100円(両面テープ貼付前の掃除用)
・チャック : 1,000円程度(※電動ドライバーにドリル歯が固定できないタイプの場合)
◼️組み立て手順
部材の下ごしらえはできたので、いよいよ組み立てです。
※誤操作・誤動作・誤った設置等により、外に締め出しされてしまう可能性があるので、作業中は鍵を常備する、かつ念の為、窓や他の出入り口の鍵を開けておいて、いつでも中に入れるように配慮しておいて下さい。(実際、想定外の動作でドアが開かなくなった事が2回程ありました)
・②救世鍵の可動部裏面の隙間に⑥ステーを挿入。
・②救世鍵のスライド部の端にある⑥ステー穴をネジ・ワッシャー・ナットで固定。
②救世鍵の裏面に④両面テープを貼付。
・⑦金属板に①セサミと②救世鍵を仮置きして、①セサミの爪の幅・高さをセサミ付属のドライバーを使って調整(幅:中、高さ:中 ※詳細はセサミ取説参照)
・②救世鍵の回転部中心と①セサミの回転軸中心を合わせ、①セサミの両面テープと②救世鍵の両面テープの剥離紙をはがして、⑦金属板に固定。
※貼り付け前にアルコールスプレーとウエットティッシュで⑦金属板表面の汚れや油分を拭き取り、十分乾いた後に両面テープで貼り付けて30秒間押し付け。
・必要かどうかわからないのですが、回転する際に①セサミのつまみ部分が上下左右に勝手にオフセットしてサムターン位置に合わせてくれるのですが、この動きが若干遊びが大きくて、回転の中心が合わない時があるので、①セサミの爪と②救世鍵の隙間を埋めるために⑧塩ビ板を隙間サイズに合うようにカットして、④両面テープで①に爪内側に固定しました。
こちらはメーカ側では推奨されていない(そもそも引き戸が対象外なのですが)方法なのでやらない方が良いのかも知れません。
・③パネルフレーム用補強材を引き戸のスライドレバーの幅に合うように糸ノコでカットし、カット部のバリ除去とエッジでドアに傷がつかないようヤスリでR(コーナーを丸める)加工し、電動ドライバーにドリル(ネジ径と同等以上)をセットして穴を空けて、ネジ・ワッシャー・ナットで⑥ステーに固定。
・③パネルフレーム用補強材のコの字部分の内側に④両面テープを小さくカットし貼り付け、引き戸鍵のレバーに合わせる。
⑦金属板の裏面に④両面テープを貼り、引き戸に固定(※写真を撮り忘れたので、後の戸先錠側の写真になっています。)
※この時、引き戸の開閉方向と②救世鍵のスライド方向が合うように注意が必要です。
(引き戸鍵のレバーが上の位置にあれば、救世鍵も上に飛び出した状態。逆に下にあれば下)
・最後に配線クリップ(上記写真の一番上に写っている灰色の部品)に⑥ステーの上側を通して固定
これは⑥ステーの強度が弱いので、①セサミが動作して⑥ステーが上下動作する際に③フレーム用補強材がドアのレバーから浮いてしまって外れにくくするための補強用です。
ステー下側は救世鍵の中に入れているので飛び出すことはないのですが、レバー部や更に上の部分は固定されていません。
レバー部をネジで固定できると良いのですが、両面テープでの簡易固定のみなので心配です。
この押さえが効かずレバーから外れてしまうと、セサミが動作してもドアのロック・解除ができなくなってしまう(※締め出しされてしまう)ので。
これでようやくハードのセットアップは完了です!
◼️セサミ セットアップ&稼働!
次にスマホにセサミOS2アプリをインストールし、セサミの電池を入れて(※電池が飛び出すので電池を押えながら絶縁シートを外す)アプリ上で自宅のセサミを登録し、セサミのツマミを回して、施錠・開錠の位置を設定。
これで必要最低限のセットアップは完了です。
実際にアプリで施錠・開錠してみます。
ポチッとな〜!「ウィ〜〜〜〜ン、カチャ」
うぉ〜〜〜〜〜〜っ!!!
自動で閉まったぁ〜!!!
開錠も〜!!! 素晴らしい〜!!! 感動です!!!
(※2倍速にしています。こちらも動画撮り忘れのため、のちの戸先錠での動作になります)
これで引き戸のスマートロック化成功です。
お疲れ様でした。
WiFiモジュール(※電源アダプタは同梱されていないので別途USB電源が必要ですが、iPhoneの充電器など余っている物や、100均にある物で十分です)もサクッと登録を済ませ、使っていない残高0円のEdyカードを玄関内側面に貼り付け、こちらもスマホに登録。
駅の改札のようにタッチすると、少し反応遅いですがアプリを起動しなくても施錠・開錠ができました。
屋外に別のEdyカードを配置しなくても、ドアの内側窓にEdyカードを貼り付け、外からスマホを密着させればギリギリ反応しました。
登録したスマホしか反応しないので、必要に応じて防水処理して外に貼り付けておいても問題はありません。
AppleWatchにも登録、こちらもEdyと同様少し反応が遅かったです。
ショートカットアプリでセサミと呪文「ひらけゴマ!」を登録してSiriで操作も完了。
開ける手段は色々ありますが、ウィジェットが一番早く使い易いかったです。
他にも
・ホテルのようなオートロック機能
・GPSによる帰宅時自動開錠
・スマホをノックによる開錠
・アレクサ連動
など機能豊富ですが、
・オートロックはスマホを忘れた際に閉め出しされると困る
・家の近所にきたけどまだ距離があるのに開錠されるのは困る
・ノックによる開錠は出先にたまたまスマホをノックしてしまって開錠されるのが困る
・他人が外から大きな声でたまたまキーワードを喋ってたまたま声が似ていて開錠されては困る
という理由で使っていません。
車のスマートキーみたいに2m程離れたら閉まって、Bluetoothの強い電波+ドアにタッチしたら自動で開いてくれると便利なんですが・・・これだけでも十分便利なのに人間って贅沢ですね。(私だけ?)
さて、こうして夢にまで見た「楽して便利」なセサミ生活が始まったわけですが、いきなり2日目に大きな問題が。。。
■不具合発生!!!
「ウィ〜ン、ガチャ、ガチャ、ガチャ・・・」と嫌な音がして、セサミが途中で止まるようになってしまいました。
手動でドアのロック部をスライドしてみると硬くて手動でも上下ができなくなってました。
結構重くてしっかりしたドアなのですが、田んぼのど真ん中にポツンとあるなの家で、ふきっさらしで強風がドアを押しつけていると、ドアのロックが固くなるのかロック解除の途中で止まってしまったようです。
鍵用のスプレーを吹きかけたりしましたが解決しませんでした。
しかもロックが硬くて回らなかったので諦めてくれればいいのに、ずっと開けようと頑張っていたせいか(ロックのファームウェアが古かった?せい?)急激に電流を消耗したようで、アプリで表示されている表示が100%から一気に64%まで減少してました(涙)
また動作しなくなると怖いので、中央の引違鍵を利用するのはやめて、ドアの左側のロック(戸先鍵)で再チャレンジすることにしました。
■セサミ移設
固定したセサミを移設しないといけないのですが、マイナスドライバーを突っ込んでテコで外すとドア側に傷がついたり、セサミが反ることで内部の電子回路に負荷が加わるのは避けたいです。
こういう時に良い方法がありますのでご紹介しますね。
本当は強度があるステンレス製の細いワイヤーが良いのですが、そんな都合よく持っていないので道具箱に入っていた釣り糸で代用。
釣り糸を両手に巻き付けて(※怪我をするかも知れないので軍手等を使って下さい)、ドアと金属板の隙間に釣り糸を通し、必殺仕事人の京本政樹さん風に「ギュイ〜〜〜ン」(※口に咥えなくてもいいです^^)少しずつ上下しながら引っ張ると少しずつ糸が隙間に食い込んで、ドアに傷をつけずセサミにも負荷を加えることなく両面テープを剥がすことができます。
釣り糸(少し太め)だと切れてしまうかと思ったのですが意外と強く、少しだけ伸びてましたが切れることはありませんでした。
もし切れてもまだ何十mもありますし、2重・3重にすれば強度も上がります。
余りないかも知れないですが、車のドライブレコーダー等を剥がしたりする時にも使える技なので覚えておくと便利です。
ドア右端ののドアに移設を終え試運転をしたのですが、やはりドアの鍵が硬いせいか、セサミから少し苦しそうな音が。
「セサミ セットアップ&稼働」に動画貼ってますが、2倍速で少し分かりにくいですが動きがぎこちないです。
何回か試してみましたが、前回のように途中で止まってしまうような現象は発生していませんが懸念は残ります。
■懸念点がまだまだ
●外から物理鍵を使っての施錠・開錠はできない
救世鍵を使う事で回転→スライドへの変換はできているのですが、スライド→回転は固くて1mmも動きません。
つまり外から物理鍵を使って鍵を手動で開けることができないのです。
つまりセサミが動作不能になると外からドアを開ける手段がなくなります。
これはかなりの致命傷です。
恐らくですが、救世鍵が硬い + 私の家の鍵が硬い のが原因だと思うので、他のドアであれば問題ないかも知れません。
家族が自宅にいる場合であれば、電話して中から手動で開けて貰えますが、不在の場合は外からは手も足も出せません。
その為、引き戸以外の出入口(勝手口等)がない場合は怖くて使えません。
本現象に限ったことではないですが、万が一セサミが壊れたり、電池切れで施錠・開錠ができなくなった場合でも家に入れる手段を準備しておくことは必須です。
引き戸がある家というのは恐らく1軒家の可能性が高いので、勝手口も併設されている可能性も高いかと思いますので、勝手口の鍵を持ち歩くと良いかも知れません。
もし他に開ける手段がない場合、鍵の修理屋さんに鍵を破壊して交換して貰うことになります。
たまたま知人の家の玄関の鍵が壊れて解除できない場面に出合わせたことがあり、鍵の修理屋さんを呼んだのですが、すでに何件か依頼があるようで寒い中で2時間外で待たされて、鍵交換(戸先錠の交換ですが、引違錠もセットの鍵なのでセットで交換して貰ってましたが、よく考えたら引違錠を使わないのであれば戸先錠だけで良かったですね。鍵を2個持てばいいだけなので)でかなり高額な金額(確か3〜5万円位だったような記憶)を請求されていました。
ホームセンターに行って電動ドライバーとドリルと交換用の鍵を買ってきて、自分で鍵を破壊して交換するとしても、慣れない作業なので2〜3時間以上の時間と1〜2万円の費用は掛かると思います。
せっかくセサミを安価に購入できるのに、余計な出費は絶対に避けたいところです。
知り合いの鍵屋さんに聞いたのですが、最近スマートロックが流行っているけど、昨今の暑さで熱暴走して動作しなくなり、物理鍵でも開けられなくて、締め出しされる方(開き戸)が増えているそうなので要注意ですね。
●奥までちゃんと閉めないとダメ
開き戸はほぼ自動でドアが定位置に戻ってくれるので心配ないのですが、引き戸の場合少しずれた位置で止めてしまうことがあります。
するとロックする位置が少しズレているので施錠できないのに閉めようとしてセサミの爪やモータや電池への負荷が加わり、最悪の場合壊れる可能性があるので確実に閉めるように注意が必要です。
●固さによる電池消耗
繰り返し触れていますが、救世鍵も我が家の引き戸ロックも固いのでセサミに大きな負荷が加わっています。(我が家だけの問題の可能性が高いです)
その為セサミ自体の寿命が短くなる可能性や、ギアやモータが壊れてしまう可能性があるのと、電池自体の消費電流も増えるので電池残量の頻繁な確認(メーカ公証寿命は510日(10回/日稼働))が必要です。
あまりにも電池消費が激しいと、せっかくセサミ本体が安いのに頻繁な電池交換でランニングコストが高くなり本末転倒です。
●部品強度
取付金具固定用のネジの強度が不明です。もしネジが折れたら施錠・開錠が効かなくなります。
毎日何回か可動するのでナットが緩まないかも心配です。
基本的に外れにくいようにダブルナット(ナットを2重に重ねる)にしてありますが、完璧ではありません。
◼️番外編(改良検討。救世鍵2を探す)
●番外編1
この鍵、一度は見たことあるのではないでしょうか?
100均で購入した窓の補助鍵で回転→スライド運動させる商品です。
この商品、操作がめっちゃ軽いんです。
但し、3点問題があります。
1.約4回転する必要がある
操作が軽い代わりに回転を約4回転する必要があるんです。
実はセサミは他社で対応していない360度以上の回転にも対応しているとの記載(「セサミ3は、サムターンの回転角度が360度以上の鍵にも対応しておりますが・・・」)を見つけたのですが、試す前に固定してしまったので検証することができていません。
もし4回転も対応できるなら、現在ある救世鍵が硬い点については改善されます。
但し、359度という記載もあるのでどちらが正しいのか不明です。
2.回転数が多い
通常のロックの回転角は90〜180度位かと思いますが、上記にあるように4回転しないといけないため、その分多めの電力消費が必要になるので、通常寿命が仮に180度で計算されているとしたら、4回転なので寿命が単純に1/8(4回転×360度/180度=8)になってしまいます。
510日/8≒64日、約2ヶ月となるとランニングコストが良くありません。
3.スライド部が大きい
スライドする部分の幅が広いので、このままではドアのロック部分には使えません。
ドアに固定する為の平面もないので何か工夫が必要です。
入手性、コスト的にも非常に優れた商品なので使いこなせたら良かったのですが、回転数と寿命がネックでした。
●番外編2
こちらの鍵、ストロークが長そうです。
裏面をみるとスライドする部分の横に軸があるので、ギア式だと思われます。
ギア式であれば操作性が軽い可能性が高いです。
ただ裏面の軸が飛び出しているのと、固定する面積が狭いのでこのままだと少し使いづらそうです。
試しに購入してみましたがやはり想定していたようにギア式で、操作性は現在稼働中の救世鍵より軽かったです。
可動域も2cm程度で条件はクリアできています。
裏面軸の飛び出しはやはり邪魔ですが、カットはできないので使う場合は何か工夫が必要そうです。
現在の救世鍵を入れ替えるにしても、構造を考えないといけないです。
◼️他社品比較
●Qrio
セサミより前に知りましたが、知らない間にNFC&暗証キーパット出てるんですね。
IP4Xなので防水性はないですが、スマホを持てないお子さん等にキーレスがあるのは便利。
本体は電池2本ですが+2本でバックアップ機能付で3年と長寿命なのも良いです。
●SwitchBot
指紋認証とキー入力とNFC対応のキーパッドは、スマホを取り出さなくても開けられるので魅力的!
キーパッドは電池式(CR123A×2本/2年)で、IP65なので防水性もありそうですね。
⚫️SADIOT LOCK
キーレスが安いのはいいですね。
デザイン | 価格 | キーパッド | キーレス | 電池 (CR123A) | WiFi/Hub | Smart Speaker | Apple Watch | NFC | サムターン アダプタ | |
セサミ4 | ◎ ¥4,980 | ー | ー | ○ 1.5年/2本 | ◎ ¥2,980 | ○ | ○ | ○ | ◎カスタム ¥600 | |
Qrio | △ ¥25,300 | △ ¥21,900 | ◎ ¥6,600 | ◎ 3年/4本 | ○ ¥9,680 | ○ | ○ | ○ | △4種類 ¥1,650 | |
SwitchBot | △ ¥13,300 | ◎(指紋) ¥8,800 | ー | △ 180日/2本 | ○ ¥3,946 | ○ | ○ | ○ | △5種類 ¥980 | |
SADIOT LOCK | △ ¥13,200 | ー | ◎ ¥3,300 | △ 1年/2本 | ○ ¥4,950 | ー | ○ | ー | ○同梱3種類のみ |
見てお分かり頂けるかと思いますが、セサミのコスパが際立ってます。
また、どんな形状のサムターンでもアダプタを3Dプリンタで低価格でカスタム対応して貰えるのも嬉しいサービスですね。
ただ、他社さんにはキーレスやキーパッドがあるので、意見は別れるかと思います。
◼️最後に
私と同じ引き戸族でスマートロックを使えず歯痒い思いをされている方がいらっしゃるかと思います。
もし失敗したとしても初期投資が小さくて済むセサミはオススメです。(不要になればフリマで販売すれば、数千円の出費で済みます)
もし同じようなことをやってみようと思われた場合、メリットだけではなくデメリットに対して十分に配慮した上で試してください。
メーカ側でも対応できない鍵として「引き戸タイプの上下スライド式のサムターン」の明記がされていますが、企業努力でスマートに仕上がったセサミなので、何とか引き戸の標準対応に期待したいです。
もっと良い方法がないか引き続き検討中です。
良い結果が出ましたらまたご紹介させていただきます。
これからも皆さんのスマートライフを応援します!
◼️スマートロック特集
✅【超便利!】ついに完成 諦めていた引き戸のスマートロック化に成功(初代) (本章)
✅【困ってる人必見】DIYでできる引き戸のスマートロック化 <第二章>
✅【スマートハウス刷新】SwitchBotシリーズに総乗り換え
✅【便利】SwitchBot指紋認証キーパットタッチとロックが届いたよ
コメント